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逆流性食道炎は、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することにより、 食道に炎症を起こす症状です。自然に治ることもありますが、放置していると 食道ガンや食道狭窄(食べ物が通りにくくなる)になる可能性もあります。 |
首と鎖骨下筋を鍛える |
最近、逆流性食道炎と診断されている方が増えていますが、原因がわからず基本は 薬物による対症療法ですね。
あまり知られていませんが、逆流性食道炎には横隔膜が係っています。
その横隔膜の状態を改善に、どこが重要かといえば、首や鎖骨周囲です。
それは、横隔膜をコントロールしている神経が、首や鎖骨の付け根あたりを通過してくるからです。
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逆流食道炎の非定型症状 |
逆流性食道炎の症状として 一見食道とは関連がなさそうなような症状が現れます
耳鼻咽喉科領域 → 咽頭炎 嗄声 咽喉違和感 声帯肉芽腫
呼吸器科領域 → 気管支喘息発作 慢性咳 気管支拡張症 誤嚥性肺炎
その他の症状 → 虫歯 歯ぎしり 睡眠時無呼吸 中耳炎 耳痛 口の苦味み 非心臓性胸痛 (心臓由来でない考えられる胸の痛み)
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横隔神経と逆流食道炎との関連 |
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食道は、横隔膜を貫いて胃につながっているので、 横隔膜がしっかり作用していないと、胃の入り口(噴門)が 閉まらない。 |
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しっかり作用していないと、胃酸が逆流します。 |
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横隔膜への神経の一つは、首の上から4番目辺りから 出ている横隔神経です。
横隔神経は、頚部からはじまって鎖骨の内側を通って、 横隔膜に分布している神経です。
そのため、首や鎖骨周辺に問題があれば、横隔神経を 圧迫してしまい、横隔膜の働きに影響を 与えてしまいます。
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その横隔神経に影響を与えるのが
鎖骨下筋です。
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鎖骨下筋の特徴 |
起 始 第1肋骨と軟骨境界付近の上前面
停 止 鎖骨外下面作用
作 用 鎖骨を前下方に引、胸骨に寄せる。
神経支配 鎖骨下筋神経(C5) ⇒ 横隔神経と吻合
特 徴 1 鎖骨下筋と鳥口鎖骨靭帯は繊維の繋がりがある
特 徴 2 鎖骨下筋の関連痛は上肢全体に及ぶ
特 徴 3 鎖骨下筋と肝臓は右肩痛ての繋がりがある 鎖骨下筋を支配する鎖骨下筋神経に、横隔神経が吻合しているので、 呼吸器疾患などへの影響を与えると共に、胃の入り口の状態にも関係する。 心臓や肺、横隔膜にストレスがかかり、過度に筋スパズムを起すと柔軟性が 低下ししていく。 鎖骨下筋は、鎖骨を前下方へ引く作用があり、鎖骨の動きを制限する役割を している。そのため、上肢を拳上する際には、鎖骨下筋はそれを止めてしまうので、 強張ると、肩関節の可動制限の一因となる。
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鎖骨上下のツボ |
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鎖骨周囲には、多くのツボが集まっている ということは、先人も鎖骨周囲の重要性を 認識していたからなのでしょう。
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肩鎖関節障害と肩甲帯 |
横隔膜をしっかり機能させるためには、姿勢が大事。
スマートフォンやパソコンを長時間の操作することによって、 首が前に傾いたまま猫背になり、肩鎖関節、胸鎖関節、 肩甲骨周囲(肩甲帯)の強張りやゆがみが生じます。 肩鎖関節は皮膚の直下にあり、軟部組織が少なく、 上肢帯と脊柱を繋ぐ唯一の骨性接合の為、 軽微な外傷やストレスでも受傷しやすい場所である。 肩鎖関節症(障害)は肩を酷使する職業の人や スポーツマンに多く認められるが、臨床上では脊椎の 構造的な変化によって誘発される例も数多い。 症状として肩鎖関節部に痛みや変形、圧痛を認める。 痛みは肩の内転や挙上時に増強し、特に上肢が水平外転で 上腕が回外、回内(投球動作)をさせる時の劇痛、クリック音が特徴。 ペインフルアークサインのような水平外転挙上、抵抗テスト、 胸廓出口症候群に似た症状を訴える例も多く見られる。
患者症例 68歳 男性
外傷歴 18歳ごろ 野球で左肘骨折 尺骨神経麻痺OP
主 訴 10年以上前から食後、舌の不快感、口の苦み、胸やけ 既往歴 難聴 過敏性腸症候群
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胸鎖写真 |
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