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SPORTS(スポーツ)という単語は、DISPORT(気晴らし、遊び戯れる)という単語から派生 しました。競技スポーツの場合は、勝つために、自分の限界に挑戦することとなり、故障や、障害 を起こしやすくなります。末長くスポーツを楽しむためにも、故障しても諦めず、気軽にスポーツ ドクター等の専門家を受診し、障害を乗り越える方法を見つけましょう。 |
スポーツ障害を悩んでいる方へ |
スポーツ障害を起こす原因のほとんどは、やり過ぎと言われでます。
競技スポーツ、学校スポーツ、健康スポーツなど、いろいろなレベルでのスポーツ活動がありますが、注意していても打撲や捻挫などのケガはやむを得ません。しかし、スポーツ障害を起こしてはせっかくのスポーツを楽しむことができません。スポーツをしながら、障害を防ぐことは我々の宿命です。
自己治療に頼りがちなスポーツ障害ですが、大事なのは正確な診断と早期の適切な治療です。“ケガや痛む部位がどうも良くならない”“いつもと違う”などの時は、早く受診することをお勧めします。早期にきちんとした治療が行われていれば、スポーツにも早く復帰できるのが道理です。
痛みは体の内部からのサインです。“ちょっと捻っただけ”“ただの打撲”と思わず、また、周囲からの色々な情報や、不確実なアドバイスに惑わされず、まず専門家を受診して下さい。
当院ではスポーツ障害の予防、ケガの早期治療、スポーツへの早期復帰を目指し、治療の一環として身体状況(バランス)のチエックと練習方法(トレーニング)の指導、体の手入れ(ストレッチ)法など、総合的に行われています。 |
運動中だが痛みや故障で悩んでいる方へ |
何が原因かがわかっていない場合は、悩んでいないで精密検査など受けるようにしてください。 痛みは身体に対する警告反応なので、痛みをがまんして動いてはいけません。痛み止めを飲みながら運動するのは、自殺行為に等しいのです。 痛みを感じる場所が、必ずしも病気の元とは言えないので(例え神経痛など)素人判断は危険です。
激痛か軽い痛みなのか、痛みの程度で簡単な状態判断はできます。運動時に痛みがでても終われば止む場合は軽症です。安静時(寝る時など)にも痛みが止まない場合は早めの受診がお勧めです。
靴下に孔が開いた時に、いつ開いたのか気がつかないように、身体の加齢や過労から来たす変化は気づきにくいものです。例えば軟骨がすり減ったり、骨が弱くなったりすることは、非常に緩やかに進むのでわかりようがありません。
50〜60歳ぐらいになると、腰や膝関節の痛みがあり、レントゲンを撮影すると、それまでは何ら症状が無くても、「年齢的な変化が写真に表れています」と言われドキッとしたことがあるのではないでしょうか。
年齢的な変化があると、痛みが出る可能性は高くなりますが、すべて痛みにつながるということではありません。ただ、このことを念頭におき、年齢相応の運動量とやり方を考える必要があります。昔の良いイメージに、こだわりすぎてはいけません。
最も大事のことは加齢から来たすスポーツ障害に対して、痛みが無くなると”治っだ”と思いがちだということです。再発する確率が非常に高い為、年齢、体力、技力などの個人差が有りますが、自分の身体の状態を知り、適切に手入れを行い、常に心体の限界を挑戦することはスポーツの醍醐味だと思います。 |
治療をしているが不安だという方 |
どのような治療を受ければ早く直るかということは、皆さんからよく聞かれます。
目安としては、軽い捻挫や打撲などは10日前後、長くても3週間。肉離れ、じん帯の損傷は1〜1.5ケ月。軟骨にキズがある場合(レントゲンではわからず臨床で判断することが多い)は、1〜2ヶ月はかかります。骨、椎間板に変化があり、神経の症状(しびれ、神経痛)が伴う場合は、3ヶ月以上かかるのがひとつの目安です。
これらは、安静にしていての目安なので、途中で無理をしたりすると変わってきます。また、部位により異なります。
一般的に、手足の故障では、日常生活で必要最低限以上の動きをすると、治りづらくなります。また、胸部の打撲などで、肋骨骨折がなくても、いつまでも痛みが続くことがあります。これは、安静にしようと思っても、呼吸をすることで常に胸部が動き、安静が取れないことがその理由です。
特別無理をしていないのに、目安以上症状が続いたり、痛みの状態が悪化する時は、再度診察を受けるか、治療方法を変えることをお勧めします。 |
スポーツ障害のタイプと治療 |
スポーツ障害のタイプ |
スポーツ障害には「急性の外傷」と「慢性の障害」があります。
外傷(捻挫、肉離れ、脱臼、骨折など)は、比較的若い人によくみられます。
疲労骨折や組織の変性などの慢性のケガは、子どもから大人までだれにでも起こり、特に、成長期の子どもに、使い過ぎによる障害が多くみられます。
障害は、スポーツのやり過ぎや、体の特定部分の使い過ぎによって起きるもので、別名「使い過ぎ症候群」とも呼んでいます。 |
治療とトレーニング |
痛みなどの障害が起こった時は、放置せず、受診してきちんと治療を受けることが大切です。ただ、全身を安静にする必要はなく、むしろ、ケガの治療中も、痛まずにできる運動を行っておくほうが、治療後、運動を再開する時に、スムーズに復帰できます。
肩のケガであれば、ジョギングをする、膝の障害の場合は、上半身の筋力トレーニングをするなど、ケガをした部位に響かない運動を続けるようにするとよいでしょう。 |
ケガなど急性外傷の R I C E 処置 |
RICE(ライス)の処置は外傷(打撲や捻挫、骨折など)の直後に行われる重要な治療法です。
Rest(安静)・Ice(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つで構成されています。 |
Rest(安静) |
痛みや腫れを軽減させる目的で行われます。三角巾や包帯などで患部を安静にさせます。 骨折や靭帯損傷がある場合はギプス固定を行います。 |
Ice(冷却) |
局所を冷却することにより、組織の血管は収縮し腫れや炎症反応が抑制されます。又、冷却により痛みを認知する神経線維の伝導速度が遅延し、筋肉の異常な緊張や発痛物質の発生が抑制されます。 冷却温度を10℃前後(季節によっては温度を変更します)に設定し、感覚がなくなる程度に冷却します。自宅では氷パックを用いて1日に2〜3回、受傷後3日間行います。 |
Compression(圧迫) |
内出血や腫脹(はれ)を抑える目的で行われ、処置としては弾力包帯などで圧迫します。 |
Elevation(挙上) |
腫脹を抑える目的で行われ、処置として患部を心臓より高く挙上し静脈還流を促します。 |
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ケガによる腫れは、内出血、組織液の滲出などの炎症反応です。これらを早期に、最小限に、抑えることが治療のポイントであり、ケガの予後を大きく左右します。放置すると、周辺の筋肉や関節まで蔓延し、スポーツ活動の復帰にも大幅に影響します。 |
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