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いつも肩がこっている、肩や頚すじがこりやすいなど、肩こりの悩みを抱えた人は非常に多く、 最近では子供の肩凝りさえ珍しくありません。多くの人の肩こりは、筋肉疲労が原因となってい るもので、姿勢や生活習慣などを見直すことによって解消されます。 しかし、中には病気が原因で、肩こりを引き起こしているケースもありますから、注意が必要で す。特に頑固な肩こり、気持ちが悪くなるような肩こり、偏頭痛や手のシビレをともなうような肩こ りは、根本に何らかの原因がある可能性が高いので、当サイトの「肩こりチェック」でこりや痛みの 原因を探ってみましょう。 また、自分で対処できない場合には、専門家の診察を受けるなことをお勧めします。適切な治療 より劇的に改善されるケースも少なくありません。 |
日本人は世界一の肩こり民族 |
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欧米人に比べ首と肩のバランスが悪い 体 型 特に女性にはなで肩が多い |
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たたみの生活により、寝そべってテレビを見るなど 生活環境 前かがみやうつむく姿勢をとることが多い |
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社会環境 ストレス 他人に対して気を使いすぎる社会 |
肩こりの原因 |
・悪い姿勢 ・目の疲れ ・運動不足 ・合併症(めまい、耳鳴り、頭痛) ・体型(なで肩、巨乳) ・歯の治療 ・ストレス ・自律神経 ・内臓の関連痛 ・更年期障害 ・頚椎 骨盤のゆがみ
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肩こりを伴う疾患とレントゲン写真 |
頚 椎 症 |
なで肩の人は首や肩の筋力が弱く、筋肉疲労を起こしやすいのが特徴です。また、肩が下に向かって傾斜しているために、腕を支えるのにより大きな負担がかかります。そのため、なで肩の方は、肩こりになりやすく、慢性的な肩こりが多いのです。 |
症 例 |
32才 女性
撮影:平成12年5月
写真左のように、正常な頚椎は前に弯曲(前弯)していますが、右の頚椎症の患者さんの写真では、慢性疲労のため、頚椎の生理的な弯曲が消失して、首がまっすぐになってしまっています。はなはだしい場合には、反対に後に弯曲(後弯)するケースもあります。 |
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頚椎症の対処方法
1. 筋力トレーニング
2. 日常生活や仕事をするときの姿勢を見なおす
3. 枕を見なおす
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女性に多い 頚肩腕症候群 |
頚や肩、腕にかけての、こりや痛み、しびれなどがある場合、総称して「頚肩腕症候群」と言いますが、代表的な症状の一つは“肩こり”です。肩こりは、男性より女性に多いと言われています。 その理由として、女性の体は全体的に柔らかいので、靭帯や関節が伸び過ぎ、筋肉や脊椎に無理がかかりやすく、また、ワープロやパソコンなど、長時間同じ姿勢で作業する機会が女性に多いことがあげられます。 最近では、「頚肩腕症候群」が職業病と言われるまでになっています。 |
症 例 |
35才 女性
平成12年4月
3ヵ月前から首、肩の痛み、肘・親指のしびれ、肩甲骨の内側につまるような感じをともなう肩こり、起床時の手のだるさと脱力感。 |
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写真左のように、正常な頚椎は、前に弯曲(前弯)しています。しかし、右の患者さんの写真では、頚椎の生理的な弯曲が消失して、首がまっすぐになってしまっています。はなはだしい場合は、反対に後に弯曲(後弯)するケースもあります。 |
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頚肩腕症候群の対処方法
1. 筋力トレーニング
2. 日常生活や仕事をするときの姿勢を見なおす
3. 枕を見なおす
4. 鍼治療などの理学療法を早めに受けるとよい
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むちうち症 |
首に急激な衝撃を受けて、頭と首を強く前後左右などにスナッピングすることによる損傷です。主に、自動車の追突事故などによって起こります。 たとえ症状が軽くても、早期のうちにきちっとした治療を行っておかないと、後遺症を残すことが多いので注意が必要です。また、発症の直後にレントゲン写真を撮ってみても、一見異常が見られないことが多いのですが、時間がたってから撮影すると骨が変化しているケースがすくなくありません。 |
症 例 |
25才 女性
平成6年2月
自動車を停車中に追突され、車は大破。救急車で病院に運ばれ、X線写真を撮影したが異常なし。「頚椎捻挫」と診断され帰宅。
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翌日から頚に激痛を感じ、周辺の筋肉は硬くなり、痙攣をおこす。めまいと頭痛が激しいため、1週間入院治療を行い退院。頚部にカラーを付けた状態で当院に来院。
左側の事故3ヵ月後のX線画像は、頚椎捻挫特有の頚椎中段の彎曲が消失(曲線が折れた状態)していますが、骨は異常なし。 右側の1年後のX線画像は、頚椎中段の彎曲は少し改善されているものの、骨に軽度の変形が現れているのが見られます。 |
症 例 |
23才 女性
平成7年6月
左は事故2ヵ月後の画像、右は更に1年後の画像。
上の画像と同じく、1年後の画像では骨に軽度の変形が現れているのが見られる。
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むちうち症の対処方法
1、症状が軽くても早期に治療を受ける
2、頭痛、腕がだるい、腕がしびれるなどの症状があれば根気よく治療することが重要
3、定期的にX線写真を撮ってチェックを行う |
変形性頚椎症状 |
加齢によって椎間板の軟骨が退化して薄くなり、脊椎の骨のはしがトゲのように出っぱってきたり、神経を刺激し、痛みやしびれが起こる。変形性頚椎症は40代や50代の人がなりやすく、50肩と間違いやすい。 |
症 例 |
58才 男性
平成12年2月 |
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76才 女性
平成12年3月 |
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頚椎症の対処方法
鍼(はり)による治療老化が原因であるため、骨の変化自体は治りませんが、鍼治療と 理学療法により頚の骨の周辺の血行が改善され、頚の骨の動きも良くなることによって、 痛みなどの症状が改善され、老化の進行も妨げることが可能です。
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五十肩(石灰沈着性) |
肩の関節を自由に動かしたり、腕を上げたりするときに痛む。原因は肩の関節の老化です。肩の関節の周囲には多くの筋肉の腱(すじ)があります。また、骨と筋肉の間には関節をスムーズに動かすために、滑液包というものもあります。加齢によってこれらの組織が老化現象を起こし、スムーズに動かなくなったり、炎症などが起こり、さらに筋肉や腱、滑液包などの間が癒着してしまうと、腕が上がらない、手が後に回らない、夜もズキズキで痛くて寝れなくなります。 「五十肩は老化現象ですから時期が来れば自然に治る。」の説は不適切であり、早期的な治療をお勧めします。特に突然発症したものは、肩関節に石灰が沈着する「石灰沈着性腱炎、或いは石灰沈着性関節包炎」であるケースが多い。 |
症 例 |
62才 女性
4〜5日前から突然右肩が痛みだし、夜は眠れないほどズキズキと痛む。日中も肩のこわばりと痛みがひどく何もできない状態。
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五十肩は、骨の異常によるものではないため、レントゲン写真を撮影しても異常は認められませんが、石灰沈着性の場合には、右の写真のように、肩の先に石灰が沈着しているのが認められます。
週に3回の鍼治療により、約2週間で症状がなくなり、2ヵ月後に撮影したX線写真では、沈着していた石灰が消失している。 |
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