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近年、若い女性の腰痛を引き起こす最も重要な原因の一つとして考えられています。 |
仙腸関節(骨盤)症とは? |
仙腸関節は、骨盤の真中にある「仙骨」と、その左右の「腸骨」が接合する所で、普段はほとんど動きません。何らかの原因で、この関節にズレや捻じれが生じると、骨盤全体がゆがんで、身体に様々な障害を起します。 |
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10代から30代の女性に多く、腰からお尻が 痛み、時には股関節や足まで症状がおよぶ場合 があります。骨盤のゆがみは骨格全体のバラン スを崩し、頭痛、肩凝りをおこしたり、内蔵に も影響するので、疲労しやすい身体になってし まいます。 女性は、ホルモンの影響で姙娠中に痛くなる ケースも多くみられます。
(右のレントゲン写真は、女性の骨盤です。恥骨 が上下にずれ、左側の骨盤が手前に回旋している 為に、ゆがんでいます。症状は腰痛と足の後ろに シビレを感じています。)
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骨盤のゆがみの原因は? |
特に扁平足が影響します。 足底には3つのアーチがあり、土踏まずを構成し て、足が地面に着く時の衝撃と捻れを和らげていま す。このアーチが崩れた状態が扁平足で、足の裏 の2番目の指の付け根にタコができやすくなります。 外反母趾も扁平足が原因です。
扁平足になると、かかとの骨が内側に傾くため に重心が不安定になり、歩く時など、体の動きに 伴う衝撃と足の捻れが、仙腸関節に悪影響を及 ぼし、骨盤周囲の筋肉や靱帯にも大きな負担が かかります。 この状態が長期に続くと、仙腸関節にゆがみが生 じて、痛みなどを起こします。 外反母趾用のインソール(靴の中敷)などをを使 用することで足のアーチを保持しましょう。
扁平足の他に、事故やスポーツの影響、股関節 の疾患で発症する例もあります。女性は、妊娠時 にホルモンの影響で骨盤周囲の関節が緩むため、 ずれてしまう方も珍しくありません。
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体がゆがむと? |
〜「体のゆがみ」の継続から起こる症状、疾患(下図)〜 |
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骨盤のゆがみをチェック! |
骨盤は、日常のちょっとした動作や姿勢の繰り返しによって、ズレてゆきます。 日頃は何気なくやっていることや、体の変化を少し気にしてみて下さい。 |
統 計 |
当院の統計では、若年女性の腰痛の半数以上に、仙腸関節との関連がみられます。発病すると治療が長期化するケースが多く、これは早期発見により、未然に防ぐことが肝心です。
下記の統計は、H18年4〜6月に、初めて来院なさった仙腸関節症の方41人を、追跡、分類した結果です。41人、全て女性です。 |
当院の仙腸関節症の治療法 |
仙腸関節症は、痛みを取りは除くだけでは再発するケースが多くみられます。当院では、鍼で痛みや筋緊張を取り、血行を改善します。更に、インソール(靴の中敷)を用いて扁平足を改善するなど、根本的な原因が何かを考え、総合的な治療を施します。 また、ストレッチで、筋肉の柔軟性を回復させて姿勢を矯正するなど、日常生活の指導で再発を予防します。
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通院のめやす |
痛みの強さや持続期間によって、治療期間が異なりますが、通常、週1〜2回通院し、3週間で改善がみられます。仙腸関節症は再発しやすいため、その後も定期的にチェックのために通院することで、再発予防できます。 また、痛みで眠れない、仕事や家事ができないほどの重症の場合も、数ヶ月間の通院で症状が和らぎ、治療の継続と運動療法や生活習慣の改善で、完治が期待できます。
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